つながる広場、ささえる手。
No.3 熱中症の予防対策について
今年も熱中症が心配される暑い夏がやってきます。

今年は電力不足の影響でエアコンなどの使用が制限される環境の中、熱中症をどのように予防するかということが夏の健康問題として大変重要です。
◎熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分および塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が正常に働かなくなったりして発現する症状の総称です。
『熱中症』という漢字には、読んで字の通り、「熱に中る(あたる)」という意味があります。

◎熱中症の症状

熱中症
熱中症の起こりやすい環境は、炎天下の屋外だけではありません。
気温がそれほど高くなくても湿度が高い時や、梅雨明けをしたばかりの時、前日までに比べて急に気温が上がった時なども熱中症の好発環境であるといえます。
そこで、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱(直射日光など)、気温の3つを取り入れた、暑さ指数(WBGT)という指標についてご説明致します。

◎暑さ指数(WBGT)とは
暑さ指数(WBGT)とは日陰と日なたの環境別による熱ストレスの評価を行う暑さ指数です。

◎WBGT基準値における評価
WBGT基準値は、身体作業強度(代謝率レベル)、着用している衣類の組み合わせなどで異なり、厚生労働省により定められています。
基準値を超えると熱中症にかかる可能性が高くなりますので、予防対策が必要になります。

※WBGT基準値などの詳細は厚生労働省ホームページ「職場における熱中症予防対策」をご覧ください。
※環境省熱中症予防サイトでは暑さ指数速報として、暑さ指数(WBGT)の各観測個所1時間ごとの実測値について6月〜9月の期間1週間分を公開しています。
◎服装
通気性の良い洋服を着て、外出時にはきちんと帽子をかぶりましょう。

◎健康管理
睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取、風邪などによる発熱は、熱中症を起こしやすくする危険因子です。

※熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾患には、糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全、精神・神経系疾患、広範囲の皮膚疾患などがあります。主治医の意見に基づき、適切な対策を講じておきましょう。

◎水分・塩分補給
水分だけではなく、汗によって失われた塩分も補給する必要があります。
とくに肉体労働の作業下では、0.1%〜0.2%の食塩水またはナトリウム40〜80mg/100mlのスポーツドリンクなどを20〜30分ごとに、コップ1〜2杯程度補給しましょう。


◆職場やスポーツの場では・・・

1. 環境の管理
WBGT値が基準値を超える恐れのある場所では、日陰などの涼しい休憩場所を設け、また休憩場所の近隣に氷や冷たいおしぼりを備えましょう。

2. 作業の管理
状況に応じて、作業や活動の休止時間・休憩時間を確保すること、高温多湿場所で過ごす時間を短縮することなどに努めましょう。
黒系統の服など熱を吸収する服装は避け、クールジャケットなどの通気性の良い服装を心がけましょう。

3. 緊急連絡網の作成・周知
あらかじめ、病院・診療所などの所在地や連絡先を把握しておきましょう。



熱中症かもしれないと思ったら・・・

1. 軽症の場合
めまい、失神、立ちくらみ、こむら返り、大量の発汗、体がぐったりする、力が入らない、など

涼しい日陰やクーラーの効いた室内などに移動しましょう。
衣類をゆるめて休みましょう。
体を冷やしましょう。
氷や冷たい水でぬらしたタオルを手足に当てます。
氷や冷たい水がない場合は、タオルやうちわ、衣服などを使ってあおぎ、風を送って冷やします。
水分を補給しましょう。
これらの対処をしても回復が見込めない場合は、医療機関を受診しましょう!

2. 意識障害・けいれんを伴う場合
意識がない、呼びかけに応じない、返事がおかしい、全身が痛い、
など

すぐに医療機関へ搬送しましょう!


※参考資料
厚生労働省ホームページ「職場における熱中症予防対策」
環境省熱中症予防サイト